親の高齢者介護、期間と費用はざっくりどれくらい?
2016/01/21
季節柄かもしれないけど、ここ最近、自分の生活を何となく見直してる。
仕事とか住まいとかもろもろのこと。
そうゆう時に親のことも頭によぎるんだけど、介護とか、あまりに知らな過ぎてぼんやり不安になる。
僕の両親は両方とも70前後。
幸い今のところ元気で特に必要なことはないけど、とりあえず予備知識だけでも入れておきたい。
生命保険文化センターのサイトが便利
以前、保険を見直そうとしたときに『生命保険文化センター』という便利なサイトを見つけた。
このサイトは財団法人が運営していて、仕事、住まい、医療など、保険に関わる生活全般の調査データを知ることができる。
もちろん高齢者の介護についても幾つかデータが紹介されている。
最近このサイトをちょくちょくのぞくようになって、介護の初歩的なところが見えてきた。
介護が必要な期間てどれくらい?
平成24年の調査によると日本人の平均寿命は男性で約80年、女性で約86年だそうだ。
さらに介護がいらないで過ごせる期間を「健康寿命」というらしいんだけど、それが男性で約70年、女性で74年とのこと。
つまり人が死ぬまでに介護が必要な平均期間は今のところ男性で10年、女性で12年ということになる。
10年…長い。
うちの父親は今年70歳だから、平均からみると健康寿命の終わりを迎えたともいえるのか。
いまだに達者なので、それだけでありがたいと思えてくる。
介護期間については少し詳しいデータが別に載っていた。
そのデータによると介護の平均期間は約5年だ。
要するに介護は大体5年、長いと10年と思っておけば間違いないだろう。
介護にかかる費用っていくらくらい?
PDFでちょっと見つけにくいけど70ページに記載されてる。
これによると一時的な費用で約91万円、月額は約7.7万円とある。
「一時的な費用」というのは「住宅改造や介護用ベッドの購入など一時的にかかった費用」のこと。初期の設備費用のことだね。
それにプラス毎月にかかる費用。
毎月かかるものって何だろう?おむつとかタオルとかのことかな?
あ、あと日中だけ施設に通うみたいなデイサービスも含まれるか。
そうゆうもろもろが約7.7万円。
カッコ書きで”公的介護保険サービスの自己負担費用を含む”と書いてある。
つまりこの金額には国の保険の適用金額を超えて、自分で負担しなきゃいけない部分もあわせてってことだ。
保険がないと実際はもっと高いってことだね。
ということでこのデータから在宅介護をする場合にかかる費用が割り出せる。
1年目は初期費用の91万円。これに月々にかかる費用7.7万円の12か月分、計約92.4万円が上乗せされて合計約183万円かかることになる。
で、介護期間の平均がだいたい5年から10年なので費用総額は約553万円から1015万円だ。
あくまで概算だけど、ざっとこんな感じ。
これが老人ホームなどの「施設介護」となるとちょっと違ってくるだろうね。
たぶんその場合はもっとお金がかかるはずだ。
それについては別の機会に調べてみるつもり。
介護は個人事業と似てる
期間にしろ費用にしろ介護っていうのは、ちょっとした事業を始めるのと同じ規模だ。
たとえば仮に僕がいきなり「来月から飲食店をはじめろ」と言われたら…。
店の内装も、料理もまったくの素人。そもそも事業計画もない。経理のことだっておぼつかない。
そんなことをいきなりひとりでやろうなんて無茶苦茶だろう、ってことは誰でもわかる。
でも介護だって似たようなもんなんじゃないか。
しかもこの「事業」は概ね近いうちにやってくる。
しかも両親なので2回、同時にってことも考えられる。
ハードルが高すぎてめまいがしてくるな。
とりあえず今できることはもう少し詳しく介護について知ることだろう。