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落ち着いた雰囲気でお一人様でも入りやすい、秋葉原のメイド喫茶「シャッツキステ」

   

ブームというよりも文化としてすっかり定着したメイド喫茶。いつか行ってみたいと思っていた。

先日、ネットでメイド喫茶を紹介する記事を読んだ。
メイド喫茶にもいろんなタイプがあって、イベントを頻繁に開催したり、合いの手やショーなどでお客さんを楽しませる趣向もあるらしい。そんな中で気になったのが「落ち着いた雰囲気のメイド喫茶」というもの。これなら初心者一人でも大丈夫そうだと思い、行って見ることにした。

私設図書館というメイド喫茶

平日の昼前に末広町駅に着く。秋葉原からも歩いてでも行けるが一番の最寄り駅は銀座線の末広町駅だった。開店時間の12時より少し前に店に到着すると、すでにお店の前にお客さんらしき人が並んでいた。メイド喫茶の名前はドイツ語で宝箱という意味の『シャッツキステ』という。

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12時にお店のドアが開き、メイドさんが出迎えてくれた。黒いロングスカートに白いエプロンというシンプルなメイド服で、清潔感がある。

店内に入ると焼き菓子の香りがした。明るさを抑えた店内はどこか懐かしい雰囲気があり、入り口近くに大きは本棚があった。シャッツキステはメイドが営む私設図書館というコンセプトで、今でいうところのブックカフェのようなお店だ。料金のシステムはマンガ喫茶に似ていて30分500円で紅茶が付いてくる。お代わりは自由。

お店の中央にある大きなダイニングテーブルに座り、紅茶とあわせてスコーンを注文する。紅茶がくるまで本棚をのぞいた。雑誌の他にサブカル系や図鑑など面白そうな本も置いてある。その中でとくに目を引いたのは何冊もある分厚いファイルだ。今までのお店のイベントやお客さんの感想などをまとめた記録で、イラストやコラムがたくさんファイリングされていた。いろいろなエピソードが紹介されていて楽しそうな雰囲気が伝わってきた。

紅茶を飲みながらそのファイルを読んでいると、他のお客さんはメイドさんと世間話をしていた。ダイニングテーブルの脇に「メイドの作業台」という場所があって、メイドさんは常にそこに立っていた。テーブルに近いのでお客さんにサーブしやすいし、お客さんにとってもメイドさんに気軽に話しかけられる。

スコーンを食べ、紅茶をおかわりしてだいたい30分。とてもなごやかなお店だった。秋葉原の喧騒から少し離れて休憩するにはちょうどいい。

ちなみにこのシャッツキステを題材にした小説やコミックもある。お店が気になる人は本を読んでから行ってみるのも面白そうだ。

【小説】The Stories of Schatzkiste 私設図書館のメイドたち【コミック】私設図書館シャッツキステへようこそ! エリスとゆかいなメイドたち

ラブライブ!に登場するメイド喫茶

実はシャッツキステの前にもう一つ別のメイド喫茶に行った。ネット記事でシャッツキステと共に紹介されていた「キュアメイドカフェ」だ。

しかし残念ながらここは入れなかった。開店時間後しばらくしてお店に着いたらすでに5組以上の行列ができていた。

とりあえず待ってみようと、店外の非常階段で後列に並んだ。
キュアメイドカフェはアニメ「ラブライブ!」にも登場した人気のメイド喫茶らしい。そうゆうこともあって店内にはラブライブのポスターが貼られていた。

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僕が待っている間にも行列はどんどん伸びていった。女性も多く、なかには外国人もいた。しかしカフェということもあり、列はなかなか前に進まなかった。
20分待ったところでとうとう諦めて列を離れた。帰り際、メイドさんにお願いして入口の写真を撮らせてもらった。(写真撮影はメイドさんの立ち合いがあればできる)

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非常階段を下っているとたまたま下からメイドさんが登ってきた。
メイドさんは僕が降りてくることに気がつくと踊り場で身を引いて通路をあけ、お辞儀をして僕が降りてくるのを待っていた。ホテルならともかく雑居ビルの非常階段でこんなもてなしを受けるとは。しかもその動作があまりに自然なのでちょっと驚いてしまった。

外から眺めるだけだったけど、テキパキ動いているメイドさんはかっこよかった。シャッツキステがアットホームな親しみやすさのあるメイド喫茶とするなら、キュアメイドカフェはスマートな華やさがあるメイド喫茶だと思った。

メイドはおもてなしの名人

メイド喫茶というのはショーパブみたいに賑やかなお店だばかりと思っていたのだが、いろいろな形があることがわかった。

今回行ったメイド喫茶はどちらも落ち着いた雰囲気ということもあり、様子は普通のカフェとほとんど変わらない。ただメイドさんはお客さんとのやり取りが多く、サービスのレベルは高いと感じた。たとえて言うならスナックのママとお客さんの関係に近いかもしれない。そういう点でいうとメイドというのはカフェスタッフ以上にまわりへの気遣いが必要とされる。見た目のイメージが先行しがちだけど大変な仕事だ。

キュアメイドカフェはもちろん、シャッツキステにもまた行っていみたい。秋葉原に行く楽しみがもうひとつ増えた。

 - ひとり東京観光