カラフルペッパーっていう、すごいうまいコショウをもらった
2015/11/05
おみやげでコショウをもらった。すごくおいしい。
(右のやつ。左はいつも家で使ってるS&Bのテーブルコショー)
肉にたくさん振りかけるとレストランの料理のような味になる。ワンランクリッチな感じになるのだ。(貧相な表現ですいません)
赤や青のコショウもある
ミルで粒を挽くタイプなんだけど、よく見ると黒とか白いコショウの他に赤いのとか入っている。
なんだろう唐辛子?まさか南天じゃないよね、と思って調べたらこれもコショウだった。
コショウって黒、白、以外に青や赤があるらしい。
青コショウは実が熟す前に収穫したものをいう。実は熟すと赤くなり、このままのものが赤コショウになる。
黒コショウは熟す前の実を乾燥させたもので、白コショウは赤コショウの果皮をはがしたものだそうだ。
見返してみたらたしかに青っていうか、緑の生っぽそうなのものも入ってた。
全部で四色のコショウなので「カラフルペッパー」というらしい。
高いのかな?とおもってアマゾンでみたら15グラムで400円ちょっと。
テーブルコショーが20グラムで150円ぐらいだからやっぱりちょっと高い。
コショウと金は同じ価値だった
コショウって今は全然高くないけど、昔は高級品だったという。それも桁違いの。
ウィキペディアによると、古代ローマではコショウは金と同等の価値があったらしい。
これ、僕も聞いたことがある。
しかしいくら貴重だったものとはいえ、数百円で買えるものが金と同等の価値というのは本当なんだろうか。
だって言っちゃえばたかが香辛料だよ?
なんでそんなに高かったのか?
そもそもコショウがなんで高かったのかというと、産地から市場までにたくさんの仲買を介していたから。
今から2000年くらい前、コショウをはじめとする香辛料は産地のインドからアラビア海を渡りアラビア半島を経由してヨーロッパに運んでいた。
この間、インド商人からアラブの商人へ。そこからヴェニスの商人に渡り…という感じで市場に並ぶころにはすごい値段になっていたというわけ。当然ふっかけたりもしてたんだろう。
それをどうにかできないかと思い立ったのがアフリカ大陸をぐるっとまわる海路の開拓。これがいわゆる大航海時代の話らしい。
これによって産地と直接貿易ができるようになり、供給量も一気に増えて香辛料の値段はどんどん下がっていったという。
やっぱり金と同じくらいの値段だったのか?
で、肝心の当時のコショウの値段。
紀元1世紀のローマ時代の金貨の価格とかコショウの価格をググって調べてみた。
個別の価格はすぐにわかった。だけどちょっと値段が合わない。確かに高いけど金と同じってほどでもないんだよね。
そしたらちゃんと調べてまとめているサイトを見つけた。
すんごい詳しく書いてある。というか先頭の銀貨・コショウ・金貨が並べてある写真がすごくいい。
たぶんこのサイト作った本人が撮った写真なのだろう。この画像だけで説得力がある。
このサイトでも「どの資料をみても、胡椒は巷間に言われているほど極端には高価ではなかったようにみえます…」とあった。
やっぱりちょっと大げさなんじゃないかな。
ちなみに金とコショウが同等の価値だった、というのは『プリニウスの博物誌』というローマ時代の本が出どころみたいだ。英語版ウィキにはそのことがちゃんと書いてあった。
だけど先のサイトの出典元も”Pliny the Elder’s National History”(プリニウスの博物誌)なんだよね。どうゆうことなんだろう?
うーん、わからない。この辺りが僕の限界だった。
***
最近は毎日このコショウを使ってる。
この間はチャイを作ってみた。たまたま家にあったシナモンとコショウをたっぷり入れて。
それもすごいうまかった。他の香辛料も入れてみたい。
料理が好きな人が香辛料にハマりだすという話を聞いたことあったけど、今なら何となく気持ちわかるわ。