台湾銘菓!パイナップルケーキをおみやげに買うときの2つのポイント
2015/06/26
台湾へ旅行へ行った知人からパイナップルケーキのお土産をもらいました。
お土産にもらったパイナップルケーキは5つ。どれも違うものです。「自分でも食べくらべをしてみたくて」ということで、いろんな種類のパイナップルケーキを買ってきたそうです。
いい機会なので、僕なりにパイナップルケーキについてまとめてみました。
そもそもパイナップルケーキとは何なんだ?
パイナップルケーキは漢字で書くと「鳳梨酥」。「鳳梨」はパイナップル、「酥」はクッキーのような焼き菓子という意味です。
台湾のパイナップルケーキの元祖ははっきりしたことがわかっていないらしいですが、およそ100年以上の歴史があるといわれています。
そもそも台湾では300年ぐらい前からパイナップルの栽培がなされていたそうで、それが20世紀初頭の日本統治時代に缶詰産業で大きく発展したらしいです。たぶんこのころに作られた加工品の一つにパイナップルケーキもあったんでしょうね。
パイナップルケーキのポイントその1「おみやげ系と生菓子系」
おみやげをもらう時に、「これは賞味期限が近いから早めに食べてね」と言われました。見たところ確かに賞味期限があと数日でした。しかしほかのパイナップルケーキを見てみると今年の年末ぐらいのものもありました。これはどうゆうことでしょうか?
こんなに違う↓
理由はパイナップルケーキの作り方にありました。
空港やデパートなどで売られている、いわゆるお土産用として作られたパイナップルケーキは保存料を添加したり、真空パック包装にしたりしておいしさが長持ちするように作られています。
もう一方は地元の人たちも食べたりする手作りのもの。なので賞味期限も短く、2週間から1か月ぐらいでした。
パイナップルケーキのポイントその2「ジャム系と素材系」
2つ目はパイナップルケーキの餡の部分です。老舗のパイナップルケーキほど「ジャム系」の餡です。たとえばこんな感じです。
ジャムといっても甘さはかなり抑えめ。これはパイナップルと一緒に冬瓜が混ぜ込まれているためで、パイナップルの強い甘さや酸味をやわらげて、餡がなめらかな食感になります。
そしてもう一方が近年のトレンドである「素材系」です。こちらは冬瓜がはいっておらず、ジャム系とはむしろ逆で、パイナップルの酸味と繊維感が特徴です。こんな感じ。
ちなみにこれ、食べかけじゃなくて包丁で切ったんですけど、繊維感がありすぎて綺麗に切れませんでした。
ジャム系が餡とクッキーのバランスを楽しむものとすれば、素材系はあくまで餡がメインという感じでした。餡の量も多めですね。
2つのポイントで分けてみた
ということで、この2つのポイントを軸にして、お土産のパイナップルケーキを比べてみようと思います。まず僕がもらったパイナップルケーキはこちら。
で、これを分類しました。
多少補足すると、素材系といってもジャムの中にパイナップルの素材感も感じられるという「ハイブリット系」系もありました。(黄色と赤色のパッケージのやつです。)
で、じゃあどれが特においしかったかというと、やっぱり生菓子系の2つですね。
ジャム系の「李家大房」はパイナップルケーキの老舗中の老舗みたいです。餡とクッキーのバランスがとてもいい。ほろほろとやわらかいクッキー部分はバターの香りがほんのりして、むしろパイ生地に近い印象がありました。
素材系の「Sunny Hills」は、今まで食べたパイナップルケーキとは全く違う感じで、お菓子というよりスイーツという呼び方のほうがしっくりきます。餡の部分が限りなくパイナップルに近い。ちなみにこのお店は日本にもあるそうです。
おみやげ系の中おいしかったのは、黄色と赤色のパッケージの「台湾名産鳳梨酥」というやつ。先にも書いたように、ペースト状なのに繊維感もあるハイブリットな餡というもの。クッキー生地にバターが多く使ってあるみたいでどっしりとした食べ応え。
成分表にはとくに保存料の記載がなかったので、もしかしたらこれは生菓子系のほうだったのかも。いい加減ですいません。
まとめ
人からもらったおみやげをいろいろ調べるというちょっと失礼なことをしてしまいましたが、とても楽しかったです。台湾の食べ物というと屋台が有名ですが、今後はこういったお菓子もどんどん注目されていくでしょうね。
最後におまけですが、不二家の「カントリーマアム」から大変興味深いフレーバーが出たようですので、こちらのリンクをご紹介して終わりにしたいと思います。