オーガニックでフェアトレードのスイスなチョコはお値段864円でした
この間、珍しいホワイトチョコレートを見つけたので買ってみました。
【オーガニックフォレスト】 Maestrani・ストロベリー&ペッパー チョコレート 80g【夏季・クール便】 |
なんとストロベリー&ペッパー味。
これが意外にいけるんですよ。
まず噛んだ瞬間のドライストロベリーの食感と、ブラックペッパーの強い香り。すっきりとした酸味があるのは、レモンパウダーが加えてあるからでしょう。
明治のリッチストロベリーに近いですが、ペッパーが効いてるのでもっと味に深みがあります。
カカオバターの風味はピリッとした辛さのおかげで抑えめ。むしろホワイトチョコレート独特の甘ったるさが口に残りません。ほんとよくできてるなぁ。
ついつい食べ過ぎちゃいました。
なんでこんなに値段高いの??
でもこの板チョコ一枚864円なんです。
普通の板チョコが7、8枚買えますよね。
スイスチョコレートっていうのも高い理由のひとつなんですが、実はこれ、フェアトレード商品なんです。
フェアトレードというのは、メーカーが買い叩かれがちな途上国の生産者をサポートする試みで、メーカーと生産者が適正な値段で取引しようという仕組みのこと。欧米などではかなり普及しているそうですよ。
僕もフェアトレードという言葉だけは知ってましたが、買ったのは今回初めて。まさかこんなに高いなんて。
やはり生産者はそれだけ搾取されてるのか‼︎?って思ったら、そうゆうことではないようです。
要するに需要が少なすぎてコストが分散できないっていう、シンプルな理由でした。本でいうと、読者の少ない専門書ほど値段が高いのと一緒ですね。
もうちょっと安ければなぁ。
なんでスイスってチョコレートが有名なの⁇
ついでに調べてて面白かったのが、スイスチョコレートのこと。
このチョコレート、maestrani(マエストラーニ)社というスイスメーカーのもの。創業が1852年というから、160年以上の老舗ですね。
スイスにはチョコの老舗が多く、サクッと調べただけでもシュプリングリ(1836年)、カイエ(1819年)、リンツ(1845年)と、150年以上続くメーカーがいくつもあります。
スイスがなぜチョコレートで有名なのかというと、それは僕らがいつも食べてるような口どけのいいチョコをはじめて作ったのがスイス人だからなんですね。
それまでのチョコはザラザラした固く、人気もなかったそうです。
今日のなめらかなチョコレートの製法は、リンツ創業者のルドルフ・リンツさんが編み出しました。チョコレートペーストを高い温度で何時間も練り上げると、なめらかで香りのいいチョコレートができることを発見したそうです。
でもその発見は偶然だったという逸話も。
というのはリンツさんがある週末、チョコレートを練り上げるミキサーをうっかり止め忘れて帰宅しまったそうなんです。
で、月曜日に来てみたらトロッとしたチョコレートができていたとか。「偶然は発明の父」という名言がありますけど、まさにそれですね。
スイスはチョコレートの消費量が半端ない
あとスイスって、チョコレートめっちゃ食べるらしいですよ。最新の調査だと、一人あたりの年間消費量が10.4キロ。日本の2.1キロのほぼ5倍の量です。
明治ミルクチョコレートが一枚60gなので、これで換算すると日本人が月に3枚ほどに対し、スイス人は月に14枚以上食べてることになりますね。もう鼻血がでるとかいうレベルじゃないです。
スイスチョコレートがもっと食べたくなってきた
値段は高かったですけど、いろいろ面白いことも分かったし、なにより美味しかったので満足です。
最後に、チョコ職人による「おいしいチョコレートの見分け方」が紹介されていたのでメモ。
美味しいチョコレートの見分け方は「第一に、表面がピカッとして光っていること。第二に、割ったときにパリッと音がすること。(注;ミルクチョコレートは音がしない)第三に、香りが良くて、口の中でとろけること」が大事だとリントのチョコレート職人が説明する。
「見分け方」と書いておきながら、第三で口に入れちゃうってところにむしろ好感もてます。