ガラスパネルがわれたiPod touchを自力で直す。
2015/11/02
先日、iPod touchをうっかりコンクリートに落としてしまいました。拾ってみるとガラスパネルにひびが。
使っていれば気にならないかなと思っていましたが、やっぱり見えにくい。
ということで直すことにしました。
修理にかかる料金と時間は?
まず修理に出した場合、どのくらい料金がかかるのか調べてみました。アップルのサイトによると僕の持っているiPod touch(第5世代32G)は税別18,400円とのこと。ちなみに僕は保証に入っていません。
3万円ちょっとで購入したものだけに躊躇する値段です。
アップル以外にも修理を請け負ってくれるサービスがあります。調べてみるとだいたい1~2万円が相場のようです。
iPod修理料金 | ビックカメラのiPhone修理・Apple修理
iPod修理,iPodclassic修理【東京吉祥寺・御茶ノ水・中野|Smart-Rescue】
あと修理にかかる時間ですがアップルは2週間以上かかる事もあるみたいですね。アップル以外の修理サービスでは最短1時間で修理してくれるところもあるようです。
iPod touchの液晶修理の値段と修理にかかる時間 iPod touchの液晶を… – Yahoo!知恵袋
自力の交換に挑戦してみることに
iPodを分解してみたいという好奇心もあって、自力でパネルを交換してみることにしました。
交換するガラスパネルはアマゾンで買いました。価格の安いものもありましたが、僕はガラスパネルと補修キットがセットになっているタイプを選びました。
Molingo iPod Touch 5 修理用フロントパネル(フロントガラスデジタイザ) ホワイト タッチパネル 液晶パネルセット (白)
レビューをいくつかみてみると、修理に失敗したというコメントも少なからずありました。どうやらガラスパネルが薄くて、取り付ける際に力を入れすぎるとガラスがわれてしまうこともあるようです。
自力で直すことにしたものの、部品を揃えても直せないリスクがあることにビビってしまい、しばらく購入ボタンを押すことができませんでした。
★★★
さて、実際の作業ですが動画をみながら進めていきました。これが参考にした動画です。
修理過程を紹介するブログや動画をいくつか見ましたが、これが一番わかりやすかったです。細かな部分もズームアップで見やすく、途中の作業も端折ることなく一部始終を紹介しています。
動画はサクサク作業を進めていますが、実際やってみるとかなり大変でした…。そこで僕が特に苦労した場面を動画に合わせて紹介したいと思います。
パネルの取り外し
まず補修キットの吸盤でガラスパネルを引っ張り、空いた隙間からヘラを差し込んで徐々に開けていきます。
この作業が最大の難関でした。
動画では比較的簡単に開けてましたが、僕は全然できませんでした。カッターで無理やりこじ開けようとしても歯が立たない。
結局その日はあきらめました。
数日後、ホームセンターで強力な吸盤を買って再度挑戦しました。
しかしこれでもだめ。隙間がまったくできない。もう一人では無理だと思い、結局二人がかりでやっと開けることができました。
ベリベリとはぎとっていく感じで、途中からはガラスの破片が飛ばないようパネルにガムテープを張りました。
ねじを外す
留めてあるネジはゴマのようです。というかゴマより小さいですね。「腕時計の部品ネジもこのぐらいかもな」と思いながら外していきました。
このネジ、場所によって微妙に長さが違うんですよ。だから動画にあるように留めてあった場所を忘れないよう注意しなくてはいけません。
ネジをうっかり落としたりでもしたら、見つけるのは相当難しいと思います。
コネクトの接続
ガラスのパネルと本体の基盤はコネクタでつながっているので、一度コネクタを外します。外すのは比較的簡単なのですが、問題は取り付けのほう。
基盤の裏側にコネクトがついていているのでつけにくい。しかも小さいのではまった感触がわかりにくく、いちいち不安になります。これがちゃんとついてないとタッチが感応しなかったり、音が出なかったりしてしまいます。
あと、これは動画では確認していませんでしたが、カメラがちゃんと撮れるかどうかもチェックしておいた方がいいです。僕は一度直してからカメラが動かないことに気づき、もう一度パネルをはずすことになりました。
パネルのはめ込み
ガラスパネルの交換ができたらネジを留めなおして、ガラスパネルをはめ込んでいきます。
しかしまだ安心できません。アマゾンのレビューによればこの過程で力を入れすぎるとパネルがわれる危険があるとのこと。十分慎重にはめ込んでいったのですが、それでも失敗しました。
パネルがちゃんと締まらない。
仕方がないのでもう再度ガラスパネルを取り外そうとしたのですが、これが固くて外れない。
もう半分やけくそで、ガラスパネルがゆがむぐらい無理やりヘラをねじ込みました。
正直、ガラスが割れるかもという不安がよぎりましたが、幸いわらずにはめ直すことができました。
しかしパネルの周りについているプラスチックのパッキンが切れてしまいました。ホームボタンもすこし傾いています。
まあ使う分には全く問題ないので良しとします。ほんと最後の最後まで気が抜けませんでした。
自力修理をしてみた感想
何とかガラスパネルの交換ができました。作業は3時間ぐらいかかったでしょうか、終わった後はどっと疲れてしばらく何もできませんでした。
仮にもう一度やってみろと言われてもできる自信はまったくありません。今回はiPod touchだから挑戦してみたものの、これがiPhoneやiPadだったら修理サービスにお願いするかもしれませんね。値段の安さだけで自力の修理に挑戦するとしたら、ちょっとおすすめし難いです。
ただ機械を分解するのが好きだったりする人は挑戦してみてもいいのではないでしょうか。僕は自分で直したことで達成感と愛着がいっそう湧いたので、なかなかいい経験をしたなと思っています。