Chum log

チャムログ

装飾や書体ではなく、組み合わせで文字を伝わりやすくする。

   

部屋で本を読んでいた時のことです。疲れたので首を回していると、頭上の灯りに何か書いてあるのが見えました。

よく見ると「けい光燈照明器具」と書いてありました。普通は「蛍光灯」と書くものです。PCの変換でも「けい光燈」という選択肢はありません。シールの具合からかなり古いと思われ、以前はこのように書くこともあったのかもしれません。

lamp

納得したのと同時に、ふと自分が遠くて見えなかったのではなく、見慣れない書き方だったので読めなかったことに気が付きました。「蛍光灯」と書いてあれば、よく見えなくても、およその字体で連想できたはずです。

漢字はひとつの文字が意味を表しています。こうゆう文字を「表意文字」というそうです。対するひらがなやカタカナは、ひとつの文字が意味をもたず、音のみを表すので「表音文字」といいます。

ひらがなは読みやすい反面、単体では意味が伝えられません。「けい光燈」の意味の分かりにくさは、見慣れない書き方であったこと、そして一部がひらがなで書かれていたことにあったわけです。

この「文字の分かりにくさ」について、似たようなことが他でもありました。

僕はスマホとガラケーを使っています。先日、ガラケーで「アイパッド」と打ちました。スマホであれば最初に「iPad」と変換されます。しかしガラケーでは「アイパッド」としか変換されず、すぐにiPadのイメージと結びつかない居心地の悪さがありました。

これはカタカナだけに限らず、たとえば「IPAD」や「ipad」と書かれても同じ感じがします。つまり「iPad」や「iPhone」という書き方は、瞬時にイメージできる表記なのだと気が付きました。

「 シンプルでわかりやすい、まさにアップルの基本理念が反映された名前」という、もう何回も言われてることなのでしょうが、しみじみとそう感じたのでした。

 

iPad

 

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