もし30代自営業の僕が重い障害を負ってしまったら、費用は月にいくらくらいかかるんだろう?
2015/06/10
この前のことをきっかけに保険のことを調べている。今までほとんど興味がなかったことなので、はじめて知ることばかりだ。
僕は30代の独身で、フリーで仕事をしている。
そんな僕が一番心配なのは、怪我をして身体が今より不自由になることだ。大きな病気も心配だけど、体力的に考えるとまだ事故や災害で障害を負う方が確率は高い。
少し前、手を怪我して手術をした。指先をほんの少し切っただけだったけど、一週間ほどまともに仕事ができなかった。
たったそれだけの期間なのに、手が自由に使えないのはとても不便だった。それ以上に仕事ができなくて気が滅入った。こうゆう時に思い切って旅行でも行けばいいんだろうけど、貧乏性というか何というか、ほとんど何もできないにも関わらず仕事場に行っていた。
そんな調子なのに、たとえば交通事故にあって体の自由がきかなくなったりでもしたらどうなるのか。しかも誰かに介護をお願いしなければいけなくなったりしたら、一体どうなってしまうんだろう。
想像しようにも何も知らな過ぎて、そのことにゾッとした。
重い障害になると月20万以上
まず心配になったのがお金の問題だ。もし重度の障害を負って身体が思うように動かなくなったら、どれくらいの費用がかかるのか知りたい。
ネットで調べれば簡単にわかるかなと思ったけど、調べ方が悪いのか、なかなかズバリの回答が見つからない。
いろんなサイトを回っているうちに、やっと目ぼしいデータが厚生労働のサイトで見つかった。
『介護給付費実態調査』といって、市町村が運営している介護保険の利用状況が月ごとに報告されている。調査結果はエクセルデータになっていて、各シートごとに細かいデータが記されている。
この中に『介護サービス受給者1人当たり費用額、要支援状態区分・サービス種類別』というのがあった。
介護保険の利用者が各介護サービスをいくらぐらい利用しているかという調査結果だ。
『要支援状態区分』というのは、サービス利用者の身体状態の段階のこと。要支援1から要介護5までの7段階に区分される。
いくつかの例を調べてみたところ、要介護2以上になると日常のかなりの場面で介護を必要とするようだ。
そこで現時点で最新の調査月報(平成27年3月審査分)の要介護2以上の費用総数の月平均を計算したところ、21万2,900円だった。
ということは、もし僕が要介護2以上の障害を負った場合、生活費に加えて毎月約20万円以上の介護費用が必要となる。こうなるともう自前の蓄えだけではどうすることもできない。
介護保険が受けられれば払う費用は1割だけなのだけど(ということは大体月2万ぐらい!?ほんとか?)、介護保険の受給資格は40歳から。(もちろん納付義務もだけど)
なので僕が障害を負っても介護保険の利用はできない。
40歳未満の僕がこの場合に受けられるとしたら、国民年金の給付の種類のひとつである『障害基礎年金』だ。
ただ障害基礎年金から支給される金額は、どんなに重度の障害でも月額10万円に満たない。
大切な保障ではあるけれど、障害基礎年金だけではまかないきれないだろう。
ちなみに会社勤めであれば、障害基礎年金とは別に、厚生年金の給付の種類のひとつである『障害厚生年金』、また業務中に負った障害の場合は労災(労働災害)の『障害保障給付』なども合わせて受給できるけど、自営業の僕は当然対象外だ。
自分で何とかしないと
介護保険、というのは言葉だけは知っていたけど、あんまり自分には関係ないものだと思っていた。確かにまだ関係なかったけど、それは逆に介護保険に代わる備えを自分で考えなきゃいけないってことだった。少なくとも40歳までは。
とりあえず僕はJAの共済に入ってる。けれどその保障だけだと介護費用ぐらいしかカバーできないだろう。生活費のこととか考えるともうちょっと保障を厚くしたいよなあ。
追記
これケーススタディになってて、費用の事がすごくわかりやすい。
そっか、住宅改修なんていうことも考えなくてはいけないんですね。