フリーランスをやっていると要所要所で契約をすることがあると思います。
事務所やウェブサービス、備品などの賃貸借契約、あるいは業務委託契約など。
あの細かい文字がずらーっと並んでいるだけで嫌になるという人もいいんじゃないでしょうか。言葉づかいもむずかしいし。
私は不動産の契約書を作る仕事にしばらく携わっていました。
不動産にかかわる契約書はいろいろありますが、どれも条文が長いし専門用語も出てくる。
最初は(というか最後まで)チンプンカンプンでした。
今回紹介するテクニックは私がその時に意識していた最低限のポイントです。
とりあえずこれをやるとやらないでは全然わかりやすさが違いますよ。
ポイント1:契約書を紙に印刷する
契約書の案文(ドラフトと言ったりもします)はメールにデータを添付して相手とやり取りするのが一般的です。
wordとかpdfですよね。
それをチェックするときはパソコンやスマホの画面で見るのではなく、紙に印刷しましょう。(原本の場合はそれをコピーしましょう)
「めんどくせー」と思うかもしれませんが、理解度が数段変わります。
特に重要な契約の場合は必ずやったほうがいい。
契約書が難しかったり条文が長い場合はA4じゃなくてB4やA3サイズに拡大するのもおすすめです。
冗談に聞こえますが、文字が大きくなるだけでも理解度、変わってきますから。
ポイント2:数字を〇で囲む
契約書を紙に印刷したら、条文に出てくる数字を〇で囲ってください。蛍光ペンや色付きのボールペンだとわかりやすいですね。
この段階では書いてある内容は読まなくていいです。ただ数字にしるしをつけるだけ。
契約書で一番重要なのは数字です。
ちょっと乱暴にいうと、数字とその周りの登場人物(甲とか乙とかです)さえ理解しておけば大きな見落としはないです。
数字は金額、割合(%とか何割とか)、日付が特に重要なチェックポイントです。
ポイント3:声に出して読む
全文読めるのがベスト。契約書が長いようなら数字がある部分の条文だけでもいいでしょう。
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とりあえずこの3つをやるだけで、契約書は最低限理解できます。
少なくともPCやスマホの画面をさーっとスクロールするときよりは雲泥の違いです。
余談:さらに契約書を理解したいときは
登場人物にもしるしをつけましょう。
甲がだれで、乙がだれを指すのか。その登場人物が何をする(される)のか。
それがわかってくると、書かれていないことに気が付ける時があります。
書かれていない数字。
はっきり書かれていない登場人物。
そうゆうポイントを見つけたときに相手に質問してみるといいと思います。
相手も気が付いていない場合もあるし、意図してぼかしているときもあります。
試してみてください。