小言で人は動かせない

昔から人に何かを伝えるのが苦手です。

伝えたいことがほとんど伝わらない。というか、話しているそばから「これじゃ伝わらないだろうな」と自分で感じてしまいます。これじゃ伝わらないのも無理ないですよね。

あとこれはほとんど言い訳ですけど、伝えたいことを言葉にできることってほとんどないんじゃないかなって思っています。

例えば料理の片付け。

私は料理を作っているそばから片づけたい派です。食べ始める前に台所がきれいになっているのが理想なぐらいで、妻には「食べ始めるのが遅くなる」と不平を言われることすらあります。

でも私だって、最初からこうゆうスタイルだったわけではありません。

むしろ以前は食べ終わった後に一気に片付けるタイプでした。その方が効率的だと思っていたんです。

しかしある時から片付けながら料理をした方が作業スペースが確保しやすいし、段取りがスムーズに運ぶことを発見したのです。

こうゆう経過を踏まなければ、「片付けながら料理した方が合理的」という感覚にはならないでしょう。

だから私は自分のスタイルを家族に伝えてしてもらおうとは思いません。

しかし私の祖母は違いました。

思い返せば私の片付けながら料理するスタイルは祖母の影響が大きいと感じています。

私が小さいころ、祖母は片付けない私に「こんなに散らかして。物は使ったらすぐにあった場所に戻しなさい」と何度も小言を言われました。私は不貞腐れながらしぶしぶ片付けていたわけですが、気づけばすっかり祖母と同じような性分になっていました。

ただ、私は祖母に何度も注意されたから祖母のスタイルが身に着いたとは思っていません。伝えるにしては祖母の語彙は足りな過ぎた。

ひとえに私が祖母のスタイルを受け継いだのは祖母のそばにいたからだと思います。

無意識のうちに祖母のスタイルを見ていたからこそ、あるとき料理をしながら片付ける方法に気が付け、試すことができたのでしょう。

人に何かをしてもらうには時間がかかる。

そのためにはまず自分がその人のそばで繰り返しやることが大切だというのが私の考えです。

良くも悪くも人は周囲の人の影響を受ける。

これは科学的な裏付けもある事実です。

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