旅行先で外国の人との会話に失敗した話

2016/10/14


ジンさんのこのツイートを見かけたとき、以前、旅行先でとんだ失言をしたことを思い出しました。
 

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留学している友人を訪ね、とある国へ行ったときのことです。

昼間は友人と一緒に観光名所をめぐり、夜は友人が親しくしている地元の人を交え、3人でご飯を食べました。

この地元の人(以下「Aさん」といいます)はとても陽気で、友人の通訳を介しながら、時おり僕でもわかるような英語で場を盛り上げてくれました。

ひとしきり夕食を済ませ「ドライブに行こう」という話になり、Aさんの運転でドライブに行きました。

友人が助手席に座り、僕は後部座席へ。

その間もAさんは絶えず後ろの僕に気を遣ってくれて、いろいろ話しかけてくれました。

とてもフレンドリーな雰囲気になった頃、ぼくはふと「Aさんはこの国の人っぽくないね」というようなことを英語で言いました。
 

「なんてこというんだ!」
 

突然、それまで笑いながら聞いていた友人が僕に声を荒げました。

僕は最初なにを言われたのか分からず「え?」と聞きかえしました。

状況を分かっていない僕にかまわず、友人はあわてて現地の言葉でAさんに話しかけていました。後から聞いたところによると僕の発言について友人なりにフォローをしてくれていたようです。

僕はそれまでAさんの国の人はまじめで少し恥ずかしがり屋というイメージがあったので、陽気なAさんの人柄に感心したということを少し冗談ぽく言うつもりでした。

しかしAさんの国の人たちの多くは歴史的、民族的な経緯から、自分たちがその国の国民であることを強く意識しているのだと、友人から説明を受けました。Aさんにもそうゆう気持ちがあるとしたら、そんな相手に対して「この国の人っぽくない」というのはとても失礼な発言だったのです。

今思い返せば、友人が大きな声で僕をたしなめたのも、Aさんに対してこういった事情を少なからず理解していることを示す意図があったのかもしれません。

僕は次第に状況が呑み込めたものの、Aさんになんと言えばいいのかわからず、わかったとしても貧弱な語学力ではそれをAさんへちゃんと伝えられる自信もなく、ただただ友人の言葉に耳を傾けているしかありませんでした。

後部座席からはAさんの表情は見えませんでしたが、その後しばらくの間、車内は友人がAさんに一方的に話しかける声だけになりました。

ドライブの終わりころには再びなごやかなムードに戻りましたが、このやり取りはその旅での一番の思い出となりました。

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先ほどのジンさんのツイートに関して、末永さんのツイートがあわせて参考になりました。

僕がAさんに漠然と持っていた「●●の国の人はこんな性格」という例にかぎらず、「県民性」や「●●型の性格」など、普段の生活の中でも人を判で押すような場面が多々あります。

端的なキャラクター設定はわかりやすいし「あるある!」と思うことも少ないのでつい自分も言いがちですが、場合によってそれが相手の気分を損なうことをあらためて思い出しました。

ほんと、雑な大きい主語には気をつけたいです。


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