おみくじ雑学

2016/10/05


おみくじの運勢の順番を調べてみる

おみくじの順番ってわかりにくいですよね。特に「吉」の部分。調べればすぐにわかるかものと思ったのですが、意外に複雑でした。

わかることはわかったんですけど、本やサイトによって意見が違ったんです。たとえば吉より末吉の方が良かったり悪かったり…。

で、よくよく調べてみると実は運勢の部分というのはさして重要じゃないという意見が少なからずあったんですね。おみくじというのは内容の受け止め方次第で、大吉であっても注意しないといけないし、凶でも吉に変わるきっかけにもなるよと。

どうゆうことだろうと更に詳しく調べてみたら意外なことがわかりました。

運勢は後からついた

おみくじの元祖

ところでおみくじっていつからあるのか?

今でこそいろいろな種類のあるおみくじですが、その原型は江戸時代にあるといいます。

天海というお坊さんが考案した『元三大師百籤(がんざんだいしひゃくせん)』がそうだといわれています。100種のおみくじでできていて、内容は漢詩で書かれていました。

今でも浅草の浅草寺や成田山の新勝寺では漢詩のおみくじを引くことができます。具体的にどんなおみくじか知りたい人は下のサイトを見てください。ページ下あたりに1番から100番までのおみくじの画像が紹介されてます。

東洋の占い世界

ちなみにこの漢詩スタイルのおみくじはどこのお寺で引いても順番と漢詩はほぼ一緒とのこと。

ホントに?と思って「浅草寺 おみくじ」「成田山 おみくじ」で画像検索してみたら、たしかに先ほど紹介した画像と一緒でした。

おみくじのルーツは中国

なぜ漢詩なのかというと元ネタが中国にあるからなんですね。中国杭州の天竺寺にあった「天竺霊籤(てんじくれいせん)」という占いが起源だといわれています。

天竺霊籤をしらべてみたところ、こちらのブログで紹介されていました。

天竺靈籤 最古老的圖文並茂有註解有兆象木刻靈籤|九藏閣

先ほどおみくじの画像と一緒です。番号まで一緒。

けれど天竺霊籤には吉凶などの運勢は書いてないんですね。というのもこの漢詩は良くも悪くも自由に解釈できるそうなんです。つまり個々の解釈によって吉凶が変わるということ。

事実、順番や文面が一緒でもお寺や神社によって吉凶の割合が異なるといいます。

江戸時代の人にとっておみくじは生活必需品?

江戸時代にはこの漢詩の意味を解説する「御籤本(みくじぼん)」という、いわゆるおみくじのガイドブックが売られていていました。かなり売れていたそうです。

昔の人は事あるごとにおみくじを利用していたようです。想像するに今の僕らがネットで調べものをするような感覚でおみくじを引いていたのではないでしょうか。まだ科学的な知識や情報を調べる手段が発達していない時代においては、おみくじがより身近なツールだった可能性は十分考えられます。

その証拠にこのガイドブック、おみくじの解説だけじゃなくおみくじ自体の自作方法や引く際の作法なども指南されていたそうです。きっと自宅で毎日おみくじを引いていた人もいたはずです。その点でいえば今の僕らだってテレビの「今日の運勢」を少なからず気にしているわけですから、ほとんど変わりませんね。

なおこの御籤本は今でも売っているお店があります。

元三大師御鬮諸鈔|アートメモリー

良くない運勢だとしても「なかったこと」にはしないように!

ちなみにおみくじの運勢が気に入らないといって再度引くというのはよくないことだといわれています。

理由は定かではありませんが、先ほどルーツとして紹介した天竺霊籤に関係があるかもしれません。

天竺霊籤は筮竹(ぜいちく)と呼ばれる易法の一種のようです。(はっきりとはわかりませんでした…)

易というのは中国に古くからある占いのことで、この易においては一度占ったことをつづけて占うことはご法度とされているようです。


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