ヘッドマウントディスプレイの基本ざっくりまとめ、Oculus Rift , PlayStation VR の性能くらべ

2016/10/14


どんどん出てきたヘッドマウントディスプレイ

2016年に入り、立て続けにヘッドマウントディスプレイの発売が発表されています。

ヘッドマウントディスプレイがバーチャルリアリティーをより楽しむための機器というのはわかるのですが、何がどうスゴイのか、いまいち理解できていませんでした。

僕自身の理解を整理する意味でもここでヘッドマウントディスプレイの基本についてざっくりとまとめてみたいと思います。

そもそもバーチャルリアリティーとは?

「バーチャルリアリティー」という言葉を日常生活の中でもよく聞くようになりましたね。

バーチャルリアリティとはコンピューター上に作られた空間のことです。「仮想空間」と言われたりもします。

この分野で一番身近なものでいえばテレビゲームでしょう。

たとえば任天堂の『 Wii 』 は振動機能や音声機能を備えたリモコンを使うことで、よりゲームの世界に入り込んだような感じでプレイを楽しむことができます。

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ゲーム以外でいえばグーグルマップのストリートビューもバーチャルリアリティの一種です。360度のパノラマカメラで撮影された世界中のさまざまな風景をパソコンの前にいながら楽しむことができます。

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ヘッドマウントディスプレイとは?

しかしどんなに精密で見渡すような映像を作っても「モニターディスプレイ」という四角い枠の限界があります。

この枠にとらわれない より没入できる装置を と作られたのが「ヘッドマウントディスプレイ」です。

ちなみにバーチャルリアリティーは「VR」、ヘッドマウントディスプレイは「HMD」と略されることが多いです。ここでも以降はVR、HMDと言いますね。

HMDの2つ特徴

HMDの基本技術は「左右のディスプレイの異なる映像表現」と「頭の動きをとらえるセンサー」です。

この二つの新しい技術によって今までにない没入感を得られるようになりました。

左右のディスプレイの異なる映像表現

人は何か物を見るとき左目と右目でわずかに違った角度から見ています。

ためしに視力検査のように手で左右の目を交互覆うと見ている物が微妙にズレますよね。

これは人の目が鼻を挟んで左右に離れてついてるためです。

個人差はありますが一般的に左右の目は6センチから7センチぐらい離れているといわれています。

なぜこんなつくりになっているかというと 物を立体的に見るためです。脳が両眼から入ってきた「微妙に違う映像」をつなぎあわせて処理しているので、人は物を立体的に見ることができているというわけです。

HMDは左右の目の前に別々のディスプレイがついていています。

両ディスプレイには人工的に作られた「微妙に違う映像」が映し出され、これによりVRの映像が立体的に見えるようになります。

頭の動きをとらえるセンサー

人は周りを見回す時、頭も一緒に動かしています。目だけを動かすということはあまりないですよね。上を見るときは見上げ、横を見るときは振り向く。

HMDにはこの頭の動きを検知できるセンサーが備わっていいます。検知された動きに対して素早くパソコンが処理して画面に投影します。

これによってHMDをつけている人はまるで別の世界に入り込み、景色を見回しているように感じることができるのです。

HMDの2大メーカー『オキュラス』と『ソニー』

HMDはゲームメーカーに限らず、インターネット会社、携帯電話会社などさまざまな企業が開発しています。その中でも現時点で特に有名なのがオキュラス社の『Rift』とソニー社の『PlayStation VR』でしょう。

オキュラス『Rift』

僕のような一般人でもHMDを知るようになったきっかけがオキュラス社の『Rift(リフト)』です。「オキュラスリフト」と呼ばれること多いですね。

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開発費用をクラウドファインディングで集めたりフェイスブックに買収されたりと、そのたびに話題になりました。2012年のプロトタイプ発表以来度々バージョンアップを重ね、ついに2016年3月28日に発売予定です。

ソニー『PlayStation VR』

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2015年にはじめて発表され、いち早く体験した人の多くから「必ず買いたい!」といわしめているHMDです。

ソニーのヘッドマウント機の開発は歴史があり1990年代以降には製品化もしています。

ゲームメーカーとしてバックボーンも合わせればPlayStation VR への期待の大きさにもうなずけます。

性能比較

2社のHMDを3つポイントで比べてみました。この3ポイントはHMDの没入感や使い心地に関わる重要なポイントです。

Rift PlayStation VR
解像度 2160×1200 1920×1080
視野角 110度 100度
リフレッシュレート 90Hz 120Hz
解像度

画面のきめ細かさを表す解像度ですが、オキュラスリフト、PlayStation VR(以下PSVR)は多少の数値の違いはありますが共にフルHD(2K)です。

視野角

画面の見える大きさですね。たとえば映画館の中央の良い席でみた場合の視野角で45度ぐらいだと言われています。それに比べると100度や110度というのはかなりの迫力になります。

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以前、プロトタイプのオキュラスリフトを体験しましたが、まるでゴーグルの先に別の空間が広がっているように感じました。

リフレッシュシート

ディスプレイが一秒間に映し出せるコマ数のことです。つまり90Hz(ヘルツ)というのは1秒間に静止画を90コマ映し出せるということ。ちなみにテレビの画面で大体60ヘルツ程度だといいます。

この数値が高ければ高いほど動きが滑らかに表現でき、しかもVRの問題のひとつ「VR酔い」が起こりにくいと言われています。

僕が体験したオキュラスリフトのプロトタイプ版のリフレッシュシートは60Hzだったそうです。たしかにつけ始めは映像がぶれる感じが気になりましたが、それでも慣れれば平気でした。

大きな違いは性能よりもメインのマシン

比べてみると正直、性能的にはどちらも同じように感じます。

もし売れ方に違いが出るとすれば、性能よりもプラットフォームとなるマシンの違いかもしれません。

オキュラスリフトの性能を発揮させるには高性能のPCが必要になります。一方のPSVRはプレイステーション4です。

オキュラスリフト、PSVR、買うならどっち?

オキュラスリフトを楽しむなら20万円以上

こうなると予算によって決まってくるといってもいいかもしれませんね。

オキュラスリフトの価格は599ドル。日本円にすると7万円近くする見込みです。

僕が試算したところによるとオキュラスリフトとそれを動かせる高性能のパソコンを合わせて買ったら20万円以上は必要になりそうでした。

PSVRを楽しむなら8万円程

対するPSVRは44,980円。

プラットフォームのプレイステーション4の本体価格は36,000円ほどなので合わせて買った場合でも10万円以下。オキュラスリフトの約半分の予算で揃えられる計算ですね。やはりVRの入口はPSVRの方が敷居は低くいです。

以上のことから察するに ゲームをメインで楽しみたいのであればPlayStationVR、ゲーム以外にも3Dの映画やスポーツ、ライブなどの映像表現を楽しむというのであればオキュラスリフトを選ぶのが良いのではと感じました。


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