シビル・アクションを観た


そこそこ面白い映画というのがあります。

いや観る映画はだいたいそこそこ面白い。つまんない映画は実は「すごいおもしろい映画」と同じくらい少ないというのが実感です。
 

シビル・アクションもそこそこ面白い映画のひとつでした。
 
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弁護士の訴訟モノ。それまでビジネスライクに裁判をやっていた主人公の弁護士が、ボストンに近いある街で起こった土壌汚染の裁判に商売度外視で取り組んでいくお話。実話だそうです。

ジュリアロバーツ主演の『エリンブロコビッチ』に似ているなと思ったんですが、シビル・アクションの方が先でした。

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先にも言ったようにそこそこ面白い。役者さんもいい味出してるしお話のテンポもいい。でも正直、テレビでもいいかなと感じました。

なんだろう…たぶん映画の出来が問題なんじゃなくて、ちょっと見飽きたジャンルになっちゃったんだと思います。

この作品が映画館で上映された当時は独創的な話だったのかもしれませんが、今となってはこの手の話が作られすぎた感はあります。

 
そんな作品なんですが、一か所、掴まれるような場面がありました。

主人公が汚染の状況証拠として、幼い子供を白血病で亡くした父親に話を聞く場面。

「息子は朝方、病院に向かう車の中で亡くなったんだ」

と、その時の状況を父親がとつとつと語りはじめます。

***

場面は変わり、主人公が裁判所から車で帰る途中、仲間の事務員から裁判に関する一報が電話で入ります。

車を道路わきに停め、その事務員と電話でやり取りをしていると、突然、主人公の目の前に見たことないはずの父親が語った場面がフラッシュバックします。

とても身につまされるようなシーンなのですが、震えるほど綺麗で。

この数秒の画だけで「この映画を観てよかったな」と思えたぐらいでした。


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